アクリル絵の具を使って布に描くとき、「洗濯をしてもアクリル絵の具は落ちない」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
でも、本当に洗濯しても絵の具が落ちないのか、その信憑性が分からない人もいることでしょう。
アクリル絵の具を使って布に絵などを描いた時、洗濯をしても本当に絵の具が落ちないのでしょうか。
ここでは、アクリル絵の具を使って布に絵などを描いた時に、本当にアクリル絵の具が落ちないのかや落ちない理由、絵を描く時のコツについてお伝えします。
アクリル絵の具について知って、自分の好きなデザインの素敵なアイテムを作ってください。
アクリル絵の具の使い方を知ることで、楽しくオリジナルアイテムを作成しましょう。
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洗濯しても大丈夫?アクリル絵で布に描くことについて
アクリル絵の具は、色の元となる「顔料」とアクリル樹脂を絵の具のように伸ばすためのアクリルエマルジョンでできています。
チューブなどの容器から出してすぐは、水彩絵の具と同じような見た目で水を使って色を伸ばすことも可能で、布に直接描くこともできます。
アクリル絵の具は乾燥すると水に溶けない「耐水性」になるため、少しぐらい濡れても水彩絵の具のようにすぐに色が落ちてしまうこともありません。
ただし、頻繁に洗濯するようなものの場合は耐久性に不安があります。
アクリル絵の具は洗濯しても落ちない!布に描く時のコツ
アクリル絵の具で布に絵を描くコツは、適切な水の量でアクリル絵の具を溶く
布に描く場合、アクリル絵の具を溶く水の量は多すぎても少なすぎてもいけません。
水が多すぎると色の固着力が弱くなり、ヒビが入ったりします。
逆に水が少なすぎてもアクリル絵の具に含まれるアクリルエマルジョンが乾燥しにくくなり、ボロボロになって剥げてしまうことになります。
適量の水で描くことが非常に重要で、何度か失敗を繰り返すなかで適量を探っていくのがいいでしょう。
布用のメディウムを使う
アクリル絵の具には絵の具の表現を広げるために、メディウムという補助剤を使うことがあります。
ツヤを加えたり、マットな質感にしたりと見た目を変化させるものや、ガラスや布など特殊なものに着色する場合に、より安定した固着力を加えるためです。
布に描く場合は「ファブリックメディウム」という補助剤を使うと、作品の保護と同時に光沢を出します。
絵を描く時にアクリル絵の具を使った場合の乾燥時間
アクリル絵の具は通常の環境では、塗ってから10分程度で乾燥します。
これは布であってもさほど変化はないでしょう。早く乾燥させたいのであればドライヤーを使って乾燥させることもできます。
これはあくまでもアクリル絵の具を水で溶きながら使った時の目安の時間です。
メディウムを使った場合は、その種類によっても乾燥時間は異なります。
また、アクリル絵の具以外にテクスチャなどを混ぜ込んだ場合も乾燥時間には違いが出ます。
微妙なグラデーション表現など、早く乾いて欲しくない場合にはアクリル絵の具の乾燥を遅くするメディウムもあるので、組み合わせて使ってもいいですね。
アクリル絵の具は洗濯しても落ちない!布に描く時の注意点
アクリル絵の具は落ちにくい
アクリル絵の具の「何にでも描けてすぐに乾く」という特徴は、逆に考えると「うっかり汚すと落ちにくい」ということでもあります。
壁や床、服などに飛び散ったりするときれいには落ちないかもしれません。
作業する場所を考えること、また服装も汚れてもいいものを着たりエプロンを用意するようにしましょう。
忘れがちなのが筆を洗った水などで、白い洗面台などに捨てると色が残って落ちにくくなってしまうことがあります。
乾燥すると固まる
アクリル絵の具を使った筆を放置してしまうと筆先が固まって使えなくなります。使用中は常に水につけるなど乾燥は避け、使い終わったらアクリル絵の具をしっかりと洗い流してから乾燥させましょう。
絵の具のフタはこまめに締めること。その時、容器の口についた絵の具は拭き取ってからキャップを締めるようにしましょう。
アクリル絵の具は種類豊富!100円ショップでも購入できるアイテム
アクリル絵の具は、文房具や画材を扱う店で購入することができます。
また、最近では100円ショップでも画材が豊富になっており、アクリル絵の具もラインナップに加わっています。
色数は少ないですが、入門として使用するには手頃で使いやすいですね。
アクリルガッシュというものもありますが、こちらは不透明でマットな仕上がりになります。同じアクリル絵の具でも、発色や質感に違いがありますので使い分けるといいでしょう。
正規の画材メーカーが販売するアクリル絵の具は、100円ショップのものに比べると高価かもしれませんが、発色が良く色数も豊富です。
メディウムなどの補助剤もバリエーションが豊富なので、見ているだけでもワクワクしますよ。
アクリル絵の具は、通常の絵の具としての使い方でも水彩絵の具のように使えたり、油絵の具のように仕上げができたりといろいろな表現が可能です。