福神漬けと言えばカレー。
当たり前のようにカレーのお供にしている福神漬けですが、ふと『なぜ、カレーには福神漬けが添えられているのか?』という疑問が湧いてきました。
皆さんは、カレーのお供に福神漬けが添えられるナゼを答えることができますか?
調べているうちに、カレーに福神漬けが添えられる事になったのはなんと大正時代からということがわかりました。
そのきっかけや福神漬けが作られるまで、またライバルらっきょうについても調べましたので、是非お読みください!
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福神漬けがカレーの添え物なのはなぜ?
「カレーに福神漬け」という組み合わせは、大正時代に日本郵船の欧州航路客船で一等客室用に出されていたカレーに添えられたものが始まりとされています。
カレーの本場、インドではカレーに「チャツネ」という野菜や果物に香辛料を加えた調味料が添えられることが多く、これに習ってメニューが作られていました。
しかし、たまたまチャツネを切らしていたときに代わりに添えた福神漬けが好評となり、やがてそれが一般的に広まって「カレーといえば福神漬け」という組み合わせが一般的になりました。
ちなみに、福神漬けには茶色いものと赤く着色したものがあるのにお気づきでしょうか?もともと福神漬けは茶色いものでした。しかし、チャツネをイメージして赤いものが作られるようになったという説があります。
【福神漬けVSらっきょう】カレーのお供にこの2つが選ばれたのはなぜ?
カレーに添えられているものとして福神漬けと並んで多いのが「らっきょう」です。
あるアンケートで都道府県別に「福神漬け派」と「らっきょう派」を調査したことがあります。
結果は全国で福神漬けが圧倒的に強く、一部の県で、らっきょう派が優勢な地域もありました。
北日本や関東では福神漬けが主でしたが、岩手県だけはらっきょう派が強いという結果が。中部の長野県と北陸の富山・福井は福神漬け派とらっきょう派が拮抗する中、石川県ではらっきょう派が多く、全国的に見ても特にらっきょう支持が強い地域のようです。
近畿・中国・四国地方でも福神漬け派が圧倒的に強かった一方、熊本や沖縄ではらっきょう派が優位に立ちました。
「カレーには福神漬けからっきょうか」という戦いは、中部・北陸・九州・沖縄の一部に強い支持者はいるものの、福神漬けが圧倒的勝利!
「カレーと福神漬け」のタッグは最強なようですね。
カレーにはなぜ福神漬けやらっきょうが添えられているのか
福神漬け
カレーに添えられている福神漬けは、本来インドではチャツネが添えられています。これはカレーによりコクを出して美味しく食べるためのものなのです。
チャツネは野菜や果物と香辛料を煮詰めた調味料で、甘いものや辛いものなどいろいろな種類があります。
しかし、たまたま使われた福神漬けの方が日本人の好みにに合っていたようです。つまり福神漬けは「より美味しくカレーを食べるためのもの」ということになります。
らっきょう
一方、らっきょうとカレーの組み合わせは、栄養面でとても優れた組み合わせと言えるのです。らっきょうに含まれる「硫化アリル」は消化液の分泌を促すことから、油を多く含むカレーの消化も助けてくれます。
さらに、らっきょうには食物繊維が豊富で、およそレタスの3倍も含まれています。水溶性植物繊維が豊富なことから脂の吸収を防ぎ、血糖値の上昇も緩やかにしてくれるなど生活習慣病の予防にも効果があります。
カレーには脂質が多いため、脂の吸収を抑えてくれるのは嬉しい働きです。
ただ注意したいのは、カレーに添えられるらっきょうは漬物ですので食べ過ぎると塩分や糖分の取り過ぎになってしまいます。口の中をさっぱりさせる箸休めとして食べる程度が最適です。
福神漬けのルーツとは
福神漬けの誕生については諸説ありますが、明治10年(1877年)に第十五代野田清右衛門が約10年かけて考案したとされています。上野池之端に創業した「山田屋」(現在の「酒悦」)という珍味・乾物屋の後継者であった野田清右衛門は、福神漬けの他に「のりの佃煮」も世に送り出しています。
福神漬けが広まった理由は、その時代背景にもありました。日清戦争、日露戦争があった時代、兵士たちの携帯食として福神漬けが重宝されたのです。
では、なぜ「福神漬け」という名前になったのでしょうか。名付けたのは流行作家であった梅亭金鵞(ばいていきんが)です。
- 7種類の野菜(大根、なす、れんこん、かぶ、うり、なた豆、しそ)が使われていること
- 山田屋が七福神の弁才天を祀る不忍池の近くにあったこと
- 他におかずがいらず食費が抑えられるので「七福神がやってきたように幸せだ」
このようなイメージから「福神漬け」と名付けられました。
カレーの本場インドの『チャツネ』が福神漬けの始まり!?チャツネにつてい
カレーが誕生したインドで付け合せしとして親しまれているチャツネとは、どんなものなのでしょうか。
「チャツネ」とはヒンディー語の「チャートゥナー」が由来で、その意味は「舐める」。インドの家庭では調味料として一般的に使われるもので、各家庭の味があります。
野菜・果物・香辛料の組み合わせによってたくさんの種類があり、甘いものから辛いものまで様々。その形状も、ふりかけ状・ペースト状・すりつぶしたものなどがあります。
たとえば玉ネギやトマト、マンゴーといったものと香草を細かくしたものを、酢や砂糖と香辛料で煮込んだもの。細かく刻んだり、すり潰した材料に香辛料を加えたものなどがあり、ミントやコリアンダーの葉などがよく使われます。
チリペッパーを使った赤いチャツネや、ミントを使った緑のチャツネなど色合いにも種類があります。
甘みの強いチャツネを使ってカレーの辛さを抑えたり、逆に辛いカレーにしたいときはチリペッパーの辛いチャツネを加えます。カレーを煮込むときにチャツネを加えて味に深みを加えることもできる、まさに万能調味料。
家庭料理でも工夫次第でアレンジに使えて料理の幅が広がりますよ。