中学生が勉強しないでゲームばかりやっているとほとんどの親は心配になります。だから親はなんとかゲームをやめさせて勉強させたいと、ゲームを取り上げたり、口うるさく注意してしまいがちです。しかし、その行動が逆効果になっていることもあるのです。
そこで、ゲームばかりで勉強しない中学生へのやる気にさせる対策について、ゲームを禁止しても変わらないことや自発的にやらせる必要性、ゲームが好きで勉強しない中学生でも認めることの大切さ、子供を成長させるために親が気をつけたい注意点やゲームが好きな中学生のメリットなどお伝えしていきましょう。
これを読めば、ゲームばかりで勉強しない子供に対して、どんな行動を取るべきなのか、やる気の導き方がわかります。ぜひ参考にしてみてください。
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勉強しない中学生にゲームを禁止しても変わらない
ゲームを禁止にしたところでゲーム依存は治りませんし、成績が上がるわけでもありません。
これは中学生ではなくてもそうです。
なぜゲームに夢中になるのかを考えてみる
ゲームに夢中になっているのは楽しいからというのも理由の一つかもしれませんが、ゲームには成功体験が詰まっているからとも言えます。
ゲームも勉強も似たようなもので、勉強は解き方を理解して問題を解くことで「問題を解くことに成功する」のでそれができる子は楽しく勉強ができます。
ゲームもゲームのシステム内で課題がありそれをクリアするものです。
誰しもクリアできるゲームばかりではないうえに「ゲームをクリアすることに成功する」ため、勉強よりも楽しいと感じる場合もあります。
筆者もゲームが好きなので、ゲームばかりしていて勉強をしなかった経験があります。
筆者は勉強に楽しみを見いだせなかった側ではありますが、勉強を教えてもらえば理解できるときもあったので、その過程を経て問題を解けたときは楽しかった覚えがあります。
ただ万人がそうではありませんので勉強の仕方がわからなくて楽しくないという子ばかりではないかもしれません。
ただただむやみに禁止したり、ゲームと引き離すのは良くありませんし、かといってお菓子で釣るように勉強をすればゲームをしてもいいというような条件にゲームを使うのもよくありません。
自分がされたらどう思いますか?
まずはお子さんがなぜ勉強に気持ちが向かないのかということを、本人の口から本人の言葉で聞き出すことが必要なことだと思います。
ゲームばかりで勉強しない中学生には自発的にやらせる
自発的に行うことはどんなことでも上達します。
実際お子さんは大好きなゲームが上手ではありませんか?
そんな風に勉強にも向かってほしいなら自発的にやってもらうのが一番です。
人間は強制されたり命令されたことをすすんでやりたいと思う生き物ではありません。
それはこれを読んでいる親であるあなたもそうだと思います。
お子さんもゲーム禁止を強制され、勉強しろと命令されればやりたい気持ちはそがれるばかりでしょう。
では自発的にやってもらうにはどうするのがいいのか、ということですが、まずはお子さんを理解しましょう。
人間は自分のことを理解してくれない人の話は聞き入れない
自分は親から理解されているのだ、という一種の信頼をお子さんに感じ取ってもらうことをまず第一歩にしましょう。
理解するためには今のお子さんがどんな人間なのか、ということを理解するしかありません。
今、お子さんは中学生です。
頭の中でいつまでも生まれたばかりの頃や小学生の時のお子さんのままで接していませんか?
子供を甘く見てはいけません。
確かに母親から生まれて小さいころから身近にいたかもしれませんが、親だから子供だからと、お互いのことがすべてわかるわけがありません。
お子さんも成長しています。
中学生ともなると自分なりの思想も持っている
何にどう感じるか、ということはもうお子さんの中で確立できていると思います。
100%理解し合うのは親子でも無理です。
別の脳みそでものを考えている、別の生き物だからです。
でも、その理解を99%に近づける努力はできますよね。
まずそこからはじめてみるのはいかがでしょうか。
ゲームが好きで勉強しない中学生でも認めることが大切
ゲームが好き、というお子さんをまず認めてあげること、それも先述した理解に含まれます。
でも理解をする、ということはゲームが好きなお子さんを良しとしろ、ということではありません。
親であるあなたがゲームに対してどう思っているか、ゲームをしているお子さんをどう思うかということと、ゲームが好きなお子さんを理解することは別物です。
ゲームが好きでもいいのです。
勉強しなくてもいいのです。
生きているのだから。
でもそれだと困りますね。ではなぜ困るのでしょうか。そこをお子さんに伝えたことはありますか?
ゲームをしてはいけないのではなく、勉強をしてほしいのですよね。
ではなぜ勉強をしてほしいのでしょう。
そこがあまり伝わっていない可能性もありますね。
ひとまず、どう頑張ってもスマートフォンに向かっていてはお子さんの気持ちはわかりませんね。
お子さんとの話し合いの時間を持つべきではないでしょうか。
でもその前に、人に向けてはいけない言葉や言い方があります。
子どもを育てるならいい言葉を耳に届けたいですね。
次の項目ではそんなことについて書いていきます。
子供を成長させるために親が気をつけたい注意点
お子さんと関わっていくうえで気を付けたいことがいくつかあります。
まとめてみたのでご覧ください。
勉強しないお子さんに避けるべき教育法
飴と鞭
よく聞くで「きたらご褒美、できなかったら罰を与える」というやり方はこの飴と鞭の方法です。
例えばテストで満点が取れたらご褒美を与えたり、ゲームを一時間以上やっていたら没収するというようなやり方がこれに当てはまります。
なぜいけないか、というとこのやり方をしてしまうとご褒美がないと動かない人間になってしまうからです。
このやり方を続けているとだんだん気付いてもらえなければ褒美をもらえないことに気付くので、人の見ていないところでは何もしなくなります。
さらに罰を与える、というやり方は絶対にしてはいけません。
罰を与えて人を動かそうとすることの何がいけないのか、なんて思うなら子供を持つ資格はありませんね。
嫉妬を行動原理にさせてしまう
これもよく聞く言い方ですが、「○○ちゃんはテストで満点ばっかりだって」「○○君は志望校もレベルの高いところで…」というようなものです。
他人と比較して何が生まれますか?
お子さんに嫉妬をさせて動かそうとするのはお子さんとの信頼関係を壊すことにもつながります。
名前を出された子があずかり知らぬところでお子さんとの関係が悪くなることも少し想像すればわかることですね。
物を壊して言うことを聞かせる
ゲームばかりしているからとゲームを壊して勉強させる。
これも聞いたことがありますがこれに効果があるという話は全く効いたことがありません。
自分がされて嫌なことは人にしないということは、親や子である前に人間として当たり前のことです。
心当たりがあるなら改善を、ないならやらないことを心にとめてお子さんと関わりましょう。
ゲームに夢中になれる中学生は将来に期待もできる
ゲーム好きは悪いことではありません。
ゲームに夢中になっているお子さんは、パソコンやゲーム機の仕組みに詳しかったりしませんか?
これはゲームに夢中になるうちにゲームをするうえで、必要なパソコンなどの知識を自然と学習しているからです。
こうした経験をしているとそのうち仕組みに興味を持ち、プログラミングやネットワークを動かすプログラマーやネットワークエンジニアへと進める可能性が大いにあるのです。
ゲームが好きであればゲームの作り手に回るということももちろんできます。
ゲームにもプログラミングは必要ですし、ゲームをひとつ作り上げるにはイラストも電子設計や製造などいろいろな分野が合わさることが必要です。
ゲームを作るどこに携わるかで考えていくと仕事は多岐にわたりますので、ゲームに夢中なお子さんはゲームに夢中なままゲームを作る世界で活躍できるかもしれません。
学校の成績だけがすべてではありません。
視野の狭い子供を相手にしているのですから、大人が視野を広く持っていろいろな選択肢を見せることも大切です。