寝る時の音楽には癒し効果があるという噂。
寝る時は無音の方がいいのでは?音楽を聴きながらなんて逆に寝付けない、と思っている方も多いのではないでしょうか。
寝る時に音楽をかけると癒し効果で寝つきも良くなるのでしょうか。音楽をかける場合の注意点とは?
音楽をかけるタイミングも重要です。寝つきが悪くて困っている方はぜひお試しを。
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寝る時に音楽をかけると癒し効果で寝つきも良くなるの?
寝る時に音楽をかける効果
騒音や雑念を薄れさせて睡眠導入効果があると言われています。
居住環境によっては、就寝時に騒音があったり家族との生活時間のズレで物音が気になる場合があります。そんな時は、枕元に音楽を流すことで音楽に意識を向けさせ、雑音や雑念を薄れさせる効果があるのです。
音楽は騒音を消す効果があると言われ、レストランなどで必ずといっていいほど音楽を流すのは、このためでもあります。
騒音や雑音が眠りを妨げることは明らかですが、かといって全くの無音が快適に眠れるかというと、そうとも限りません。これについては個人差もありますが、完全に音が無い状況は逆に緊張感を高めてしまい、眠りにつきにくくなることもあるのです。
また、あまり静かな環境は自分の内面に意識が向くことで、悩み事などを考えて逆に眠れなくなってしまうケースもあります。
適度にゆったりとした曲を聴きながら眠ることで、雑音や雑念を遠ざけリラックスして寝つくことができるようになるというわけです。
寝る時の癒しとして音楽をかける時の注意点は?
ゆったりとした曲調の音楽を選ぶ
テンポの速い曲やロックのような激しい曲は、脳が刺激されるので避けましょう。クラシックやヒーリングミュージックがおすすめです。
寝る時は聴き慣れた曲を選ぶ
聴き慣れない曲は「何の曲だろう」「どう展開するだろう」と気になることがあり、脳が聴くことに集中しようとすることがあります。リラックスできる聴き慣れた曲を選びましょう。
寝る時にイヤホンやヘッドホンは使わない
イヤホンなどの機器を使うと音楽が直接耳に刺激として伝わり、寝つくことを妨げるおそれがあります。また、イヤホンやコードなどで耳や周辺の皮膚を傷つけることもありますので、就寝時の使用は避けたほうが良いでしょう。
ボーカルのない曲や音楽を選ぶ
ボーカルがある曲は、歌詞情報を言葉として処理しようとするため脳を刺激してしまうことがあります。聴き流せるようなクラシックやインストゥルメンタルなどがお勧めです。
寝る時の癒しの音楽はどのタイミングで聴くべき?
私たちの身体は、無意識に「活動」と「安静」を切り替えて生活しています。安静に切り替わるタイミングで音楽を聴くことでスムーズに睡眠に入りやすくなります。
多くの人は寝る前に入浴したり、パジャマに着替えるといったルーティンがあるはずです。「音楽を聴く」ことも、その一つに組み込んでいくのです。
寝る前に音楽を聴く場合
ウトウトしてきても邪魔に感じないよう音量は絞って。寝入りばなの1~2時間程度かかっていれば充分です。たびたび目が覚めてしまう「中途覚醒」が気になる人は、一晩中流していても大丈夫です。
人は、眠っている間にも周囲の音に反応して夢を見たり、覚醒・半覚醒することがあります。不快な音や環境が悪夢を見せてしまう場合もあるので、不協和音や急な転調、打楽器など明確なリズムのものよりも、静かで単調な曲を選ぶようにしましょう。
寝る時に騒音が気になる場合も軽く音楽をかけると効果的
睡眠の質を高めるためには、睡眠環境を整えることも大切です。部屋の温度や明るさと並び「音」も大切な要因です。
睡眠に適した音環境は、40デシベル以下が理想。たとえると静かな図書室のイメージです。普段の会話は60デシベル程度で、眠るにはうるさいと感じることでしょう。
外からの騒音がある環境では、窓に隙間テープを使用して機密性を高めることや、音を遮る効果があるカーテンを使うことである程度対応できます。
アパートなどで隣室の音が気になる場合には、音の気になる壁に本棚などの家具を置くと音が伝わりにくくなります。
音楽をかけながら眠るのは、手間もかからず手軽に試すことができます。人によっては朝まで音楽がかけっぱなしでも問題ない場合もありますが、逆に中途覚醒を促してしまうこともあるので、タイマー機能などを利用して、入眠後1~2時間で音が止まるよう設定しておくといいでしょう。
寝る時に音楽ではなく興味のないテレビ番組を流すのもOK
人は寝る時に脳からの指示で体温を下げて眠る態勢を作る
しかし、脳が何らかの理由で興奮状態にあると、体温が下がりにくく寝付きが悪くなってしまいます。
旅行などで環境が変わったときに寝つきが悪くなるのは、脳が刺激によって興奮状態にあるためです。
脳の興奮状態を落ち着けて、休息状態に向かわせ適切な睡眠を得るようにするために「スイッチ」を切り替える必要があります。
脳は刺激のない「単調」で「退屈」な状態が続くと眠くなってしまう性質があります。
これを利用して、夕食や入浴を終えたあとは、あえて「刺激の無い状態」にしましょう。光の刺激とストーリーの緊張感がある映画などは避けて、単調な本を読むなどするといいでしょう。
興味の無いテレビ番組をBGM代わりにする方法もあります。
寝る前の行動はいつもと同じパターンにすると、単調さから眠りにつきやすくなります。
日常生活で退屈なのはつまらないかもしれませんが、質の良い睡眠のためには寝る前の退屈な時間はとても有益なものなのです。